平成30年度第1回、第2回からわかる変化と出題傾向
これまでの明治時代にウエートを置いた出題から、各時代に分散した出題に変化してきています。特に30年度第2回では大正時代からの出題が目立ちました。
問題レベル、範囲は変わらないものの、問題数は第1回が30問、第2回が28問、と減少傾向です。
また、グラフ、新聞記事、写真などから読み取って答える問題が増加しています。
例年と比べて、日本史Aの範囲に大きな変更はありましたか?
全体の範囲そのものには変更はないものの、前述のように明治時代偏重傾向が是正され、各時代均等に出題される方向になっています。
先生方のご意見をお聞かせください。
大正時代が8題出題された今回のような傾向が続くとは考えづらいですが、明治時代と昭和時代だけの対策で試験に臨むのはリスキーと言える状況になった。
全時代から満遍なく出題され、問題数も減少傾向にあるとすれば、範囲の狭い大正時代を勉強するのはお得であるとも言える。
テキスト量も15ページ程であるから、しっかりと読み込んでおくこと。
また、資料を利用した応用問題的な出題が増えており、歴史の流れとともにできごと、人物などを覚える必要がある。
40点を目指す為に捨てる項目と重要な項目
1800年以前の出来事が問題の中の選択肢として1~2問ありますが、正解になっているケースは少なく、無視できると思います。
また、昭和の高度経済成長時代後についてはこれまでは無視できましたが、出題が増加してきており、最近の時代を反映したニュースには特によく注意しておくとよいでしょう。
明治時代のウエートは低下傾向にあり、時代を越えた軍国化、政治などの流れはよくみておく必要があります。また、文化に関する問題は出題数は少なく、捨ててもいいでしょう。
読み取り力と常識力を強化しておけば、点数を稼げる傾向が強くなっています。
面白勉強法は?
高認はセンター試験に似ています。作問者は問題の意図がありそれを解いてほしい。その法則を知る。問えば
- 日清戦争
- 日露戦争
- 第一次世界大戦
この3つにはある法則がある。日清戦争が起こったのが1894年。日露戦争が1904年。第一次世界大戦が1914年。
10年ごとに起こっています。実際に過去問にも出ていますが覚え解くことで並び替えの問題などが解けます。
こういった事は自分で(独学)では中々気が付きにくいので人物も含め面白エピソードをまぜながら覚える方が良い。
国や年代人物の整理方法は?
リンクの問題。誰でも悩みます。先ほども法則の事を話しましたがこの時代って他の国はどういう事が起こっていたのって結構同じ問題が出て法則性があります。
ここはしっかり覚えておく。先ほどリンクの話をしましたが原因があって結果がある。国語では因果関係といいますがそういった流れで覚えることで身に付きやすくなります。