健太君は高卒認定試験の受験科目は何教科受けるの?
今、単位修得証明書を待っているから分からないんだ
受験する科目を上手く考えないと試験が難しくなっちゃう事もあるよ
えっ、そうなの!!
知らない人が多いからその辺を説明するね
高卒認定試験の科目は選択によって違います。ここでは
このような事を解説していきます。あなたが知りたい箇所だけをクリックする事も出来るよ。
受験科目は何がある?
免除科目がない場合、高卒認定試験に受験する為の科目数は、8~10科目となっており選択のしかたによって変わってきます。
- 国語
- 数学
- 英語
は必修科目です。
地理歴史分野からは、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」があります。公民分野からは、「現代社会」「倫理」「政治・経済」があります。理科分野からは、「科学と人間生活」「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」があります。
教科 | 試験科目 |
---|---|
国語 | 国語 |
数学 | 数学 |
外国語 | 英語 |
地理歴史 | 世界史a、世界史b |
日本史a、日本史b | |
地理a、地理b | |
公民 | 現代社会 |
倫理 | |
政治・経済 | |
理科 | 科学と人間生活 |
物理基礎 | |
化学基礎 | |
生物基礎 | |
地学基礎 |
どんな形式の試験?
高卒認定試験は、記述式の試験ではなく、全科目マークシート方式で実施されています。
4~5の選択肢から正答だと思う番号を選んでマークシートの番号を塗りつぶすことで解答します。1度高卒認定試験で合格した科目は以降受験する必要はありません。
たとえば、学生時代に算数のテストで答えは合っていたのに、途中式をうっかり書き間違えて減点された、なんていう苦い思い出がある人でも、マークシート方式ならそのようなかたちでの減点はなくなるので、少し安心ですね。
全科目免除の場合で高卒認定試験を合格としては扱えない
合格に必要な要件を免除科目として満たしている場合でも高卒認定試験合格にはなりません。
免除科目を全科目満たしている場合とは高校3年生の1学期程度で中退した場合などに高卒認定試験免除に必要な単位を取得している場合などです。
これは入学する年度によって習得単位数が違うので一概にはいえませんし学科によっても変わってきます。
平成30年時点の18歳~19歳の高校中退者であれば比較的に早い段階(1学期終了時)などで全科目免除の単位を修得している場合がありますが、その年代よりも上になると高校2学期終了時点で習得出来ている場合などがあります。
自身の年代で違いますので詳細は高卒認定試験の免除科目ツール 1発であなたの免除科目が分かります!で確認が出来ます。
上記のような場合は最低1科目以上を受験する必要があります。
その際、好きな科目を選択し受験することが可能です。
注意事項として受験科目は免除申請をしていはいけません。
例えばすべての科目の単位が修得出来ている場合で国語だけを受ける場合、国語に関しては免除申請をせずに受験します。
他の7科目に関しては免除申請します。
こうすることで国語が合格した場合に高卒認定試験合格となります。
【注意事項】
文部科学省は合格要件を超えての受験もできない旨を記載しています。例えば世界史Aを免除申請し世界史Bを受験するような場合の事です。
高卒認定試験の出題範囲
以下は最新の出題される範囲です。
教科 | 試験科目 | 科目数 | 要件 |
国語 | 国語 | 1 | 必修 |
地理歴史 | 世界史A、世界史B | 1 | 2科目のいずれか1科目必修 |
日本史A、日本史B | 1 | 4科目のうちいずれか1科目必修 | |
地理A、地理B | |||
公民 | 現代社会 | 1又は2 | 「現代社会」1科目又はいずれか必修「倫理」及び「政治・経済」の2科目 |
倫理 | |||
政治・経済 | |||
数学 | 数学 | 1 | 必修 |
理科 | 科学と人間生活 | 2又は3 | 以下の①、②のいずれかが必修 ①「科学と人間生活」の1科目と「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち1科目(合計2科目) ②「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち3科目(合計3科目) |
物理基礎 | |||
化学基礎 | |||
生物基礎 | |||
地学基礎 | |||
外国語 | 英語 | 1 | 必修 |
範囲のABって何?
生徒の能力・適性・進路等に応じてAかBのいずれかを履修させるようにしようという事が目的で分けられています。
ABの範囲は学習指導要領をもとに決められています。範囲がA・Bとわけられたのは、実は1961年(昭和36年)からです。
- 世界史
- 地理
- 数学Ⅱ
- 物理
- 化学
- 英語
といった科目にA・Bの2科目が設けられました。その後、学習指導要領の変更に伴って、A・Bの区分が一度なくなりました。
再び現在の高卒認定試験の受験科目である、世界史・日本史・地理のそれぞれがA・Bの区分を持つようになったのが、1992年(平成4年)のことです。
高校卒業後に進学するのか、就職するのか、人に よって違うので、それに応じて選択できるようになっていたということです。
Aなら就職などを考え、進学を目指さない人が基礎的な学習をできるように、Bなら進学を目指す人がより広範囲の深い内容を学習できるように、といった具合です。
学校別おすすめ
合格しやすい選択科目を選ぶためのポイントは、2つです。
ポイント1 【選択科目の数をできるだけ少なくする】
高卒認定の選択科目について整理します。高卒認定は、合格に必要な科目数が8~10科目と幅があります。これは、受験科目を選択できるからです。
以下では当社が思う高卒認定試験科目のオススメ教科をお伝えします。出来るだけ少なくやりやすい科目のはずです。
①「地理歴史」分野・・・「日本史」か「地理」のどちらかを選択
日本史、地理はさらに「A」か「B」のどちらかを選択できます。合格しやすいというポイントに絞るなら、「A」がおすすめです。
②「公民」分野・・・「現代社会」か「倫理」「政治経済」を選択
現代社会を選んだ場合は、1科目の受験で済みますが、そうでない場合は倫理と政治経済の2科目を受験します。2科目より1科目の方が、勉強も効率よく行えます。合格のしやすさでいえば「現代社会」を選択することがおすすめです。
③「理科」分野・・・科学と人間生活を含む2科目か科学と人間生活以外の3科目
理科分野も、公民分野と同じように、選択のしかたで科目数が変わります。
もちろん、公民分野と同様に、少ない科目で押さえた方が合格はしやすいでしょう。「科学と人間生活」を選択し、もう1科目を「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の中から1つ選びましょう。
科学と人間生活を選ばないと、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から3科目選ぶことになります。理系が苦手な人は、たいへん困難な選択です。
このように、選択数を抑えることで難易度が下がり合格しやすく、余分な勉強もせずに済みます。選択科目にこだわりがない場合は、8科目の受験で合格を狙いましょう。
ポイント2【免除科目を調べてみる】
高卒認定試験は、高校在籍時に単位を取得している科目がある場合、免除科目として、免除申請できる場合があります。選択科目に免除が出ている場合は、受験科目が少なくてすみます。
免除科目が出ているかどうか調べることは、受験生なら、必須の行動といえます。
例えば、高卒認定の「公民」分野は、現代社会に1科目合格するか、「倫理」と「政治経済」の2科目に合格するか選択します。しかし、もしも現代社会が免除できるなら、「公民」分野は、もう受験する必要がなくなります。
学校別のおすすめ選択科目
現在、高等学校は、普通科に限らず、商業科、工業科など、さまざまな学科が存在しています。高校のカリキュラムも多様化しています。
商業科で簿記などの専門学科を履修するように、専門学科では、普通科目のほかに専門的な科目を履修しますが、普通科目と共通する科目もきちんと学習します。
(参考:神戸市立神港高等学校の商業科教育課程表)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | |
1年 | 国語総合 | 現代社会 | 科学と 人間生活 |
数学Ⅰ | 体育 | |||||||||
2年 | 現代文B | 日本史A | 生物基礎 | 家庭基礎 | 体育 | 保健 | 芸術Ⅰ | |||||||
3年 | 現代文B | 世界史A | 体育 | 地理A デザイン演 ソルフェ基 生活の基 |
国語表現 政治経済 服飾手芸 |
コミュニケーション英語Ⅲ |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
保健 | コミュニケーション 英語Ⅰ |
情報処理 | 簿記 | ビジネス基礎 | ||||||||||
コミュニケーション 英語Ⅱ |
情報処理 | 原価計算 | 財務会計Ⅰ | |||||||||||
マーケティング | 原価計算 | 計算技術 | ||||||||||||
コミュニケーション 英語Ⅲ |
広告と 販売促進 |
総合実践 | ビジネス実務 オフィス オートメーション ビジネス経済応用 |
財務会計Ⅱ 経済活動と 法電子商取引 |
課題研究 |
高卒認定試験を受験する場合、現役だった頃、すこしでも習ったことがある科目を選んだほうが、基本的には有利です。
専門学科に通われていた人は、習ったことのある普通科目と、これまでに述べたポイントを参考にしながら、選択科目を決めていきましょう。
【商業科】
「理科」分野の履修が少ない傾向にあります。高卒認定試験で理科分野を受験する場合は、ポイント1の③を参考にしましょう。また、「地理歴史」分野は、「A」を履修する傾向です。高卒認定試験でも、「A」を選択しましょう
【工業科・農業科】
「公民」分野の倫理や政治経済を履修しない傾向です。高卒認定試験でも、倫理や政治経済の選択は避け、現代社会を選びましょう。「地理歴史」分野は、商業科と同様、「A」を履修する傾向です。高卒認定試験でも、「A」を選択しましょう。
8月11月を使って確実に合格する為に受験する科目の順番
高卒認定試験の受験科目が決まったら、どの順番で受験するかを考えます。そのヒントは、「センター試験」にあります。
(参考:平成27年度大学入試センター試験実施要項)
こういった時間割は、受験生にメリットがあるように組まれていると考えることができます。
つまり、数学、英語、といった読み取りや計算がメインのボリュームある科目が重ならないように配分されていて、そこに社会系や理科系の暗記科目が組み込まれているのではないでしょうか。
センター試験でも、受験生に配慮するかのように、理解メインの科目と暗記メインの科目を分散させています。高卒認定試験でも、同様に考えてみましょう。
まず、8月と11月で、理解メインの科目と暗記メインの科目が重ならないよう、振り分けることがポイントです。例えば、
8月 | 11月 | |
理解メインの科目 | 国語 | 数学 |
数学 | ||
暗記メインの科目 | 社会系 | 理科系 |
このように、受験する順番の大枠を決めて、合格を狙いましょう。文系と理系でまとめることができれば、より進めやすくなるでしょう。
さらに、確実に合格するために、科目を合格しやすい順番に並べてみます。得意・不得意など、個人差あるとは思いますが、
注目!!
「地理歴史」「公民」の社会系分野→国語→科学と人間生活→地学基礎→生物基礎→化学基礎→物理基礎→英語または数学
このような順番になるでしょう。化学や物理は計算も必要です。理解メインの科目に分類して、計画を立てても良いと思います。
まとめ
- 読み取りや計算など、理解が必要なボリュームのある科目は分散させる
- 科目数はなるべく少なくなるように選択し、合格しやすい科目を選択する。
- 苦手な科目は11月にまわして、1日でも多く勉強する時間を確保
8月と11月にわけて受験するチャンスがあるならば、確実に合格できるように、受験科目についてもしっかり計画をたてることがおすすめです。
どう、選ぶ科目によって変わってくるのは分かった?
そうだね
受ける科目数自体が違うもんね
10科目を選ぶ人いるのかな~
大学受験を考えている人で大学の受験科目が入っている人なら受けるんじゃないかな
専門学校を考えている僕は出来るだけ少ない方がいいね
そうだね
けど勉強が好きだったら多くてもいいんじゃない(笑)
好きなわけないじゃん
僕の好きな事はスマホだけだよ
高卒認定にスマホの科目出来ないかな~